9月は、全国各地で認知症について考えるさまざまなイベントや取り組みが行われる時期です。
以前ブログでご紹介した、9月27日開催の**「認知症とともに生きるまち三鷹」**もそのひとつです。三鷹市では、認知症の方やご家族を地域で温かく見守るための取り組みが行われています。
今回はその中から、ぜひ知っていただきたい行政サービス、**「みたか認知症あんしんプラン」**をご紹介します。
「探す・見つかる・備える」の3つの安心
三鷹市では、認知症の方とご家族が安心して暮らせるよう、3つのサービスを組み合わせた「みたか認知症あんしんプラン」を実施しています。
① 高齢者等位置情報確認システム(GPS)
認知症などにより居場所が分からなくなってしまった時に備えて、位置情報を確認できる端末を貸し出す制度です。
24時間対応で、ご家族がオペレーションセンターに問い合わせたり、パソコンや携帯電話から位置を確認したりすることができます。利用料は月額220円です。
②「ただいまシール」
衣類やバッグ、杖などに二次元コードの付いたシールを貼っておきます。
外出先で困っているご本人を見つけた方がコードを読み取ると、ご家族に通知が届きます。発見した方とご家族は、お互いの個人情報を明かさずに伝言板でやり取りでき、早期の保護や帰宅につなげる仕組みです。
そして、この①または②を利用すると「保険」の対象に
ここが今回、特にお伝えしたいところです。
①のGPS、または②の「ただいまシール」を利用している方は、三鷹市の**「認知症高齢者等個人賠償責任保険」**の対象になります。
しかも、保険料は三鷹市が負担するため、自己負担は0円です。
認知症の方が日常生活の中で偶然、他人にけがをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合には、最大1億円まで補償されます。
さらに、外出中などに車や電車との事故に遭った場合など、ご本人の交通事故等によるけがについても、死亡の場合50万円、後遺障害の場合は程度に応じて2万円~50万円が補償されます。
また、ご本人が偶然の事故で他人にけがをさせ、その方が亡くなられた場合には、賠償責任の有無にかかわらず15万円の見舞費用が補償される仕組みもあります。
医療・介護の電話相談サービスも
保険の利用が決定した方には、付帯サービスとして、
**24時間365日の医療相談「メディカルアシスト」や、介護について相談できる「介護アシスト」**も用意されています。
介護アシストでは、介護に関する電話相談のほか、家事代行や見守りシステム、福祉機器などの優待業者の紹介も受けられます。
「まだ大丈夫」な時にこそ、備えておく
認知症の方のひとり歩きや事故は、いつ起こるか分かりません。
「今までは一人で帰ってこられたから」
「まだGPSまでは必要ないかな」
そう思っている時こそ、もしもの時に使える制度を知っておくことが大切なのかもしれません。
認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには、ご本人やご家族だけで抱え込むのではなく、こうした行政のサービスを上手に利用することも一つの方法です。
申請については、三鷹市高齢者支援課(市役所1階12番窓口)で相談できます。保険については、ご本人・ご家族だけでなく支援者からの申請も可能です。

知っていれば、いざという時の安心につながる。
【DEI Salonかりんとう】では、これからもブログで認知症に関する地域の情報や制度をご紹介していきたいと思います。